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首都圏の地方局として

「いろはに千鳥」

 埼玉県は、学校も会社も買い物も“東京で”という方が多い地域です。観光や産業で独自性の強い地方に比べると、地方局として地域をPRするのが難しい点はあります。それでも、キー局さんがやらないこと、または同じことを取り上げるにしても県民に重要な情報ならより詳しく、などと差別化していきたい。当局は独立局ですし、社員はみんな自由に好きなことをやっています。
 今人気なのは、芸人さんの千鳥の番組「いろはに千鳥」。ものすごく低予算なので、30分番組を一日最大8本撮り(!)しています。だから数ヶ月間ずっと小雨の天気だったり、週を追うごとに千鳥さんが疲れて顔色が悪くなっていったり。視聴者の方にも、逆に、そういう部分を楽しんでもらっています。
一度『TVBros.(テレビブロス)』さんが密着でロケに同行してくださいましたが、広報として立ち会っていた私(飯田)は、途中で限界を迎え帰らせていただきました。
千鳥さんたちもきついロケをおもしろがって(?)キー局の番組などで話題にしてくれますし、キー局さんでも、カットせずに放送してくれる(笑)。

私CM「松田望夢 篇」

 今は地方局でも動画配信などで全国の方に観ていただくチャンスがありますし、出演者も制作陣も全国ネットではやりにくいことをテレ玉で楽しんで作っていただければと。「私CM」も予算節約で1日2本撮りです。制作陣には「予算は少ないけど口も出さないので好きにやってください」とお話ししています。心の応援は精いっぱいしています(笑)。
 CMのスケジューリングや打ち合わせ、資料作りを拝見すると、番組作りとまったく違って、本当に詳細。そして放映時間が短い分、1秒に対してのこだわりもまったく違います。私たちだったらこれでOKというところでも、「もうちょっとこうしてみて」とあらゆるパターンで撮っていて、とても勉強になります。
 開局40周年では、より県民とつながりを深められる企画をと考えています。「私CM」も引き続き当社のライフワークとして継続し、一人でも多くの「あなた」とカンケイを作っていけたらと思っています。

text:矢島 史  photo:佐藤 翔