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| ニューヨークフェスティバル | |
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今年のNYフェスティバル
ニューヨーク・フェスティバル日本代表 グローカルデザイニング研究所長 田中惣二 | ![]() |
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最初にACCとユニ通信社に感謝申し上げたい。NYFだけでは、こうも充実したニューヨークにはならないと思う。 さて今回、CM部門への日本からの応募は142本。前年より2本減ったが入賞が32本、うち金4、銀2、銅4と過去最高の成績を収めた。また全体の金賞54本を国別でみると、2000本応募があったアメリカの26本に次ぐ2位。フランスと同じである。しかも少ない応募数での、高確率だ。 と、なぜか他の国際コンテストと違い、いつも日本に寛容なNYFだが、審査方法の違いからこんな結果が出るようである。一次は21か国の、主に現場のクリエイター150名が点数をつけ本部で集計し、総数の20パーセントが入賞。二次はアメリカとカナダ各地で実施する。すべて点数制だ。最終でようやく日本から我々が審査に参加するわけで、ここに至るまでに淘汰された54本の金に議論の余地なしである。ここが違う。 そこでNYADC、クリオ、カンヌと審査を経験した者として永年この違いに思いをめぐらしてきた。で、思いついたのが「グローバル・コンシューマ・オリエンテッド」。勝手な造語だが世界に散らばる大勢のクリエイター(一流二流、言語文化問わず)が感じ、投じるきわめて「一般の感覚に近いコンテスト」と位置づけてみたがどうだろう。 今年は南半球が圧勝した昨年と違い、際立った傾向はみえなかった。あえていうならメガエージェンシーのメダル獲得競争の激化だろう。マーケットを熟知したうえでのクリエイティブはますます洗練され、そこで各社の関心は実績を評価するAME賞へ移っていく。事実、CM部門は63か国から4000本と前年から615本も減った。これはアジアの応募が回復しないためでもあるが、インターラクティブ部門とAMEへの移行過程だと思う。 今回もNYF主催でニーマン審査委員長の講演会が催された。我々のためにスライドまで用意されての「業界の変化」は、DMB&B社で国際戦略を指揮するクリエイティブのトップだけに示唆に富む。初日に聞けたのは幸いで、翌日からの各社訪問でその変化を実感した。キーワードは「DOTCOM・AD」。昨年以上の変化の波がもの凄い勢いで押し寄せている。早急の対応をみなさんも痛感したにちがいない。 受賞式出席の日本人は31名にもなり、日本で無名だったNYFの変わりようにも驚いた今回だった。これもACC、審査員諸氏のおかげと今頃ジワジワ感じている。遅い! また今の日本を代表する方々を、厳寒のニューヨークまで審査にひっぱりだし、にも関わらず、熱心に真摯に取り組まれる姿勢を拝見し、大義名分かかげて夢中かつ強引だった自分が恥ずかしくなってもいる。通訳で協力くださった電通の丹治さん、マッキャンの大木さんにも感謝。上映会で延々みなに同時通訳する大木さんは感動ものであった。勿論お二人の上司にも御礼申し上げる。 | |
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Eビジネスの到来
株式会社 資生堂 役員待遇 アドクリエイト室長 天野幾雄 | ![]() |
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5年目を迎えたAMEインターナショナルアウォーズの最終選考が1月24日、極寒のニューヨークで開かれた。36か国から560ものキャンペーンの応募があり、すでにニューヨークをはじめ15か国の各都市でマーケティングのプロによって厳選された金賞23、銀賞26、銅賞33のなかからグランプリに当たるベストオブショーを選考する緊張の6時間である。 AME(アドバタイジング・マーケティング・エフェクティブネス)は、広告とマーケティングキャンペーンの効果とクリエイティブの質を国際的な視野から評価するきわめてバランスのとれた賞。審査方法は応募用紙に記述された「キャンペーンの規模、ターゲット、市場背景、マーケティングの目的、戦略、メディアプランニング、アイデア、メッセージ、クリエイティブの表現力とその成果」を読みながら、モニターに次々に写し出されるCMや印刷広告、SPツールなどを1回だけ見て評価の点数を書き込む。そこには集中力と瞬間での判断力が要求される。 1月28日、ニューヨークヒルトンホテル&タワーズで贈賞式が行われ、ベストオブショーにはオグルビー&メイサーニューヨークの「IBM Eビジネスソルーション」のキャンペーンが受賞。インターネットにおけるIBMのユニークな役割を「Eビジネス」というグローバルな流行語を使って紹介し、インターネット時代のIBMのキャンペーンを見事に展開。また、ベストオブショーの特別賞としてマッキャンエリクソン・ロンドンによる「マティーニ」がやはりユニークなインテグレイテッド・マーケティングとプレゼンテーションの秀逸さにおいて受賞。今回11のAME金賞を獲得したマッキャンエリクソン・ワールドワイドは4年連続で最多受賞の偉業であった。 また、微差ながらグランプリを逸した「KONISHIKI」を起用したサントリーウイスキーの価格改定篇のキャンペーンが金賞を受賞。TVCM、ポスター、新聞、POP、DMを通じてのインテグレイテッド・マーケティングにおいてその表現のインパクトの強さ、ニュース性、ウイスキーの新しいイメージを市場に与えた点が各国審査員に高く評価されたが、成果の計り方の点で、若干票割れがあったようだ。また、ケンタッキーのキャンペーンでマッキャンエリクソンが銀賞を受賞。日本の作品では金賞1、銀賞1と健闘した。戦略的マーケティングの企画力に優れている日本のキャンペーンは、きめ細かなプレゼンテーションの仕方によっては、グランプリは射程にあることを実感した。 最後に、いまニューヨークは非常にホットである。それはドット・コム世界の到来である。1月30日に行われた第34回スーパーボールに30秒200万ドルのTVCMが1ダース以上流された。「ドット・コムボウル」「E・ボウル」と呼ばれる。トレンドではなく、明らかなムーブメント。アメリカは現在107か月連続成長。まさに情報技術革命の高速化はすごいスピードで進んでいる。 |
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