ACC YOUNG CREATIVITY COMPETITION

応募総数123件の中から、
以下の通り各賞が決定しました。
ご受賞おめでとうございます!

#ACCヤングコンペ

YAHOO!JAPAN
Supported by Yahoo Japan Corporation

審査講評

審査委員長 永田 佑子 (ヤフー)

ヤフーのミッションは「UPDATE JAPAN」です。情報技術の力で、物理的な制限、時間的な制限、経済的な制限、様々な制限をとっぱらって、人間の可能性を解き放ち、世界で一番、国民が情報技術によって便利を享受できる国にしたいと考えています。
まずDXを推進するには、表側としてのサービス企画、UX、マーケティングプロモーションがあり、裏側には国や行政の規制改革があります。この歯車を動かす、特に表側のアイデアを今回募集させていただきました。
昨今の事例で分かりやすいのはPayPayですが、開始当初は周りを見渡しても、「QRコード決済なんて日本人は面倒でやらない」「クレカの手数料を加盟店が支払うのは商流として一般化している」など、当然、その時のマーケットや既存プロダクトに不便を感じていないという声が多いわけですが、これでは全国津々浦々の小売を含めたキャッシュレスは進みません。
ゲームチェンジするには、やり切る強い意志はもちろん、「エコシステムをハックする」この概念が大事になります。
生産/販売におけるR&Dの回収計画としてのエコシステム、ユーザーに還元できる形でユーザーデータを利活用するデータエコシステム、インセンティブプログラムを用いて併用利用を促進するCRMエコシステム、BとC、CとCを繋ぐ、といったプレイヤー総和の最大化によるエコシステムもあります。
一つの事業やサービスには、様々なエコシステムが重なって設計されていて、どのエコシステムのどのKPIを起点に動かしていくのか、そんな事をワクワク想像できるようなアイデアを選ばせていただきました。また今回、多くのフレッシュなアイデアにたくさん触れられることができ、大変勉強になりました。有難うございました。

最終結果

※応募タイトルや企画概要は受賞者からの応募内容の通りに記載しております。

■グランプリ

「Yahoo!かぞく共有」

  • 新座 利菜大広

家族みんなのコト・モノ・気持ち・財産を共有するためのアプリケーション。
家族のDXが、もしものための備えになる。

審査講評
石丸 遥香(ヤフー)

家族がDXしたら確かにこんな世界になるかもしれない、とリアルとデジタルを行き来する新しい家族の形が頭に思い浮かぶ企画でした。もしもの備えだけでなく、日常のあらゆるシーンでの活用がイメージでき、頻度高い利用が期待できます。ヤフーのミッションである「情報技術のチカラで、日本をもっと便利に」を「かぞくをもっと便利に」することで実現できる可能性を感じました。

北風 祐子(電通)

家族関係がDXしたら、どうなるか。「かぞく共有」は、未来の家族コミュニケーションのあり方を提案しています。一家に一台あるタンスをデジタル化するというシンプルで定着力のあるアイデアも高く評価されました。全員でなく、相手を選んで共有できます。多様化する家族のかたちに合わせた、柔軟で有機的なサービスとなるでしょう。

■準グランプリ

「Yahoo!町内会 」

  • 内山智義博報堂
  • 根本崚佑博報堂
  • 若田勇輔博報堂

取りこぼさないDXを実現させるために、元から根付いたコミュニティである町内会をデジタル化し、すべての人にデジタル接点を提供するアイデア。

審査講評
岡田 憲(ヤフー)

行政のサポートが行き届かない生活者を誰一人取り残さない存在として、町内会をDX化するコンセプトに感銘を受けました。Yahoo! JAPANのJAPANの部分に町内会名を入れるアイデアもわかりやすく、UPDATE JAPANを隅々まで浸透させていきたいと考えるYahoo! JAPANのビジョンを体現するものだったと思います。実用化検討の際は、過疎地と都心部双方の生活者が利用したくなるサービスを目指すべくより深い検討ができればと思います。

大塚 智(ADKクリエイティブ・ワン)

「デジタル化が進んだ時代でも誰もとり残さない」という大きなビジョンが、「昔ながらのローカル/リアルなコミュニティである町内会をDXする」というアイデアに。スキームだけでなく、デジタル村長やローカルの高齢者と都会の若者のマッチングなど、プレゼンではヤングらしいアイデアが散りばめられていたことが、評価されたポイントでした。

■ファイナリスト

「Yahoo! BIO」

  • 南 俊輔博報堂ケトル
  • 川合 日菜子慶應義塾大学 メディア環境デザイン科

自らの意思で残したい記録をデジタル空間に「自伝」として残すことで、家族・友人が閲覧し、記憶の中で死者と生者のコミュニケーションを可能とするサービス。

審査講評
千葉 秀憲(フロウプラトウ)

DX化する内容として、自分の人生を切り取るという発想は共感できるところがありました。
人生のデータ化という目線でみると、インプット側は、今回のお題のなかにYahoo! JAPANで実現できるものという意味合いもあったため、自動入力という方針をとられたことは自然な流れですが、精度が高いデータにするという観点では、定性的なアプローチも欲しいかなと感じました。
また、アウトプットに対して、故人をしのぶ近しい人たちに向けた提案でしたが、集まった大量のデータを生かして、例えば秘匿性を担保した上で、個人の経験を共有し、有効活用するような、社会全体に対して、どういう貢献が可能か、と言ったアプローチがあると、より良い企画になりそうだと感じました。

「まぁまぁボタン」

  • 西村 祐耶 博報堂DYメディアパートナーズ

行き過ぎたYahoo!ニュースのコメントに、「まぁまぁ」と、歯止めをかけるボタン。
1000「まぁまぁ」が集まると、コメントは削除。

審査講評
三浦 竜郎(博報堂)

「サイレントマジョリティの可視化」という、曖昧な日本ならではの課題にシャープに切り込んだ点、取得できるデータの可能性に非常に高い評価が集まり、審査は大いに盛り上がりました。新たな異なる問題を生み出しかねない、具体的インパクトがどこまで期待できるかなど議論もありましたが、ユニークかつキャッチーなエントリーだったと思います。

「diQtionAry」

  • 櫻井 孝佑SAKU design

新卒の離職率3割超え時代。学生期と社会期のギャップを埋める、次世代辞書アプリ「diQtionAry」のご提案です。

審査講評
富永 久美(Facebook Japan)

DX促進に必要なのは学び方と進み方の改革です。沢山質問して知識を常にアップデートし自分で考える力をつける。丸暗記で受け身の教育の型をディスラプトするために櫻井さんが着眼した検索力がここに繋がりますね。そして繰り返し試し失敗から学び軌道修正しながら前に進む。若い人達が未来を作っていけるようDXを加速したいですね。

応募資格

  1. 1990年10月29日以降に生まれた方(公開プレゼン時に30歳以下)
  2. 個人、もしくは3人以下のチーム。複数チームに所属することはできません。
  3. 学生の応募も可能です。ただし、チームの代表者は会社に所属、もしくはフリーランスとして活動している社会人であること(学生のみの応募は認められません)
  4. チーム全員が同じ会社であることは条件としません。
  5. ファイナリスト5組は、10月28日に公開プレゼンをしていただくので、そこに参加する意思のある方。

エントリー料金

チームにACC会員社の方がいる場合
※応募の際、代表者は必ず会員社の方にしてください。
無料
チームにACC会員社の方がいない場合
3,300円
(税込)

各賞紹介

グランプリ
当該企画は、今後、Yahoo! JAPANにおいて実施の検討を行うことを予定しております。
トロフィー1体、賞状1枚が贈られます。
準グランプリ
トロフィー1体、賞状1枚が贈られます。
ファイナリスト
賞状1枚が贈られます。

スケジュール

8月16日(月)
10:00

8月20日(金)
18:00まで
応募期間
9月初旬
書類一次審査
9月末
二次審査
10月4日(月)
ファイナリスト発表※ファイナリストは5組発表されます。
10月28日(木)
プレゼン審査場所:電通ホール

審査委員

審査委員長

ヤフー
永田 佑子
ヤフー
石丸 遥香
ヤフー
岡田 憲
ADKクリエイティブ・ワン
大塚 智
電通
北風 祐子
フロウプラトウ
千葉 秀憲
Facebook Japan
富永 久美
博報堂
三浦 竜郎

BRIEFING

日本のDXを進めるアイデアを。

デジタルトランスフォーメーションは、スウェーデンのウメオ大学教授であるエリック・ストルターマン氏が2004年に提唱した概念です。この定義では、「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させること」が挙げられています。
過去、Yahoo! JAPANを含むわれわれインターネットサービスに携わる企業は、既存の社会活動や産業をデジタイズすることで利便性を高め、毎日の生活を革新してきました。これをさらに促進するため、日本政府は、デジタル技術が情報を「0」と「1」を用いた2進法で処理していることにちなんで、2021年10月10日11日の2日間をデジタルの日に設定し、日本のデジタル化を盛り上げ、推進していこうとしています。
誰一人取り残さず、この利便性をすべての人々が享受できるようになれば、日本経済に新たな成長を作り出すことにもつながります。コロナ禍はデジタル化の大切さを気づかされるきっかけにもなりました。アフターコロナとなっても、リアルとバーチャルの融合が、人々の物理的、心理的な制限を開放し、もっと自由な世界を広げることでしょう。他方、デジタル知識の差を悪用した詐欺の被害者になったり、デジタル化への不安やネガティブな側面が強調される報道や情報により、本来享受できる利便が受けられない方がいらっしゃることも事実です。
DXが、企業の経済的な利益を生み出すだけではなく、よりゆたかで、より便利で、よりストレスのない社会を生み出すことを広く啓蒙するために、日本のプラットフォームの雄でもあるYahoo! JAPANが行うべきアクションを考えてください。
デジタルネイティブな若い世代ならではの、自由で斬新なアイデアを期待しています。
Yahoo! JAPANが行うにふさわしく、フィジビリティの高い受賞アイデアについては、実際に実施することを検討します。

※コミュニケーション、体験イベント、PR施策、アプリケーションなどエグゼキューションの形は問いません。各自設定した課題、ターゲットに則したアウトプットをご検討ください。

応募素材

  1. 規定フォーマットを使用し、4ページのPDFとして提出してください。
  2. 追加で具体的な表現物(映像、ビジュアル等)がある場合は、提出することができます。
規定フォーマットをダウンロード

審査基準

  1. 今の『インサイト』を捉えているか?
  2. 問題を改善する『効果』が期待できるか?
  3. 『クリエイティビティ』にあふれているか?
  4. 『Yahoo! JAPAN』が実施すべき内容か?

※以下のようなものは審査の過程で選ばれない可能性があります。

  • 費用対効果が低いと想定できるもの
  • 安易なコラボレーションで、コラボ先の企業や団体のベネフィットが計算されておらず、実施が難しいもの。
  • 実施した時に、特定の人々、団体を傷つけるなど、リスクマネジメント観点でふさわしくないもの

応募規約

1.応募について

  • チームにACC会員社の方が1名以上いる場合、エントリー料金は無料です。
    チームの中でどなたもACC会員社に所属していない場合は、非会員協賛金3,300円(1作品につき)が必要となります。
  • 必ず実名で応募してください。
  • 応募作品は国内外で未発表の、オリジナル作品に限ります。
  • 公平な審査を行うため、いずれの応募素材にも、応募者の所属企業や個人名が特定できるロゴや名前の表記をしないでください。
  • 一度応募を完了した作品は、応募期間内であっても作品の変更・修正は基本的に認めません。
  • 第三者の著作権、著作者人格権、商標権、肖像権、パブリシティー権、名誉・プライバシーその他の権利を侵害する作品および法令などに違反する内容を含む作品は応募できません。応募作品が権利を侵害すると判断された場合は、応募や入賞を取り消す場合がございます。
    また、第三者の権利侵害によるトラブルが発生した場合は、応募者の責任と負担で解決するものとし、
    当団体では一切の責任を負いません。

2.審査・入賞について

  • 審査内容に関する問い合わせにはお答えできません。
  • グランプリ作品は、今後、Yahoo! JAPANにおいて実施の検討を行うことを予定しております。
  • グランプリ作品に係る著作権その他一切の権利は、入賞した時点で、Yahoo! JAPANおよび一般社団法人 ACCに帰属します
    (著作権に関しては、著作権法第27条および第28条に規定する権利を含みます。)。
    この場合において、入賞作品の応募者は、Yahoo! JAPANおよび一般社団法人 ACCに対して一切の対価を求めることはできません。
  • グランプリ作品を除くすべての応募作品に関しては、入賞後、当コンペティションの名称をクレジットとして利用することを禁止します。
  • 公開プレゼンに出場するための旅費等は原則応募者自身にご負担いただきますが、
    遠方からの参加の場合は規程により一部補助できる場合があります。詳細は出場決定時にご相談ください。
  • エントリーに際して、本規約、および応募要項に反する事実が確認された場合、また何らかの不正が発覚した場合、
    当該エントリーについては審査対象外とし、受賞後であっても取り消される場合があります。またこの場合、
    エントリー料金は返却いたしません。

3.各種取得情報の取扱い

  • 当団体は各種取得情報を厳重に管理し、漏洩および第三者による閲覧の防止に最大限努力致します。
  • すべての入賞者の所属会社・個人名は、ACCに関連する様々なイベントや媒体に使用します。
  • 応募者へは、当コンペティションに関する各種イベントのご案内をすることがございます。

4.その他

  • 転居等により入賞者の連絡先が不明の場合は、入賞を取り消すことがあります。
  • Yahoo! JAPANへの直接のお問い合わせはご遠慮ください。
  • 当コンペティションは、事前の予告なくスケジュール・内容の変更を行う場合があります。
  • 作品応募をもって上記規約に同意したものとします。