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第3回「クリエイターズ殿堂」

故・内田 建太郎 氏

<選考理由>

1960年代、当時の「一企」のCMプランナーでありディレクター。後に独立してディレクターとなった。60年代から70年代にかけて「三菱レーヨン」「アサヒペンタックス」「ブリヂストン」などのCMで独特なユーモアとパロディで、杉山登志と人気を二分していた。その後、松下電器のCMなどで数多くの海外の賞を受賞している。

<プロフィール>

CMディレクター。1937年1月1日生まれ。1960年中央大学経済学部卒業。第一企画入社。1970年からフリー。初期CM界の奇才。「ユーモアとパロディの名手」と謳われた。1985年、ビデオ「特撮CMワンダーランド~内田建太郎おもしろCM大全集~」発売。初めてCM作品が商品(ビデオ)化されたものといわれている。1968年、自主映画「赤字怪談いるいる」を発表。映画は、他に長編SFX人形劇映画「西遊記」(1988年)などがある。

大林 宣彦 氏

<選考理由>

1970年代「CMのクロサワ」と呼ばれ、「マンダム・チャールズブロンソン」からはじまる外国人タレントを起用したCMのほとんどを演出した。アンダーグランド映画の旗手としてスタートし、CMで数々の実験を重ねながら映画監督としての地歩を築いた。特にフィルムの合成技術をつかった華麗な映像は、CMを新しいフィルムアートのひとつとして世の中に認識させた。

<プロフィール>

1938年広島県尾道市生まれ。16㎜フィルムによる自主製作映画「ÉMOTION=伝説の午後・いつか見たドラキュラ」がジャーナリズムで高い評価を得る。「喰べた人」(63)はベルギー国際実験映画祭で審査員特別賞を受賞。この頃からTVCMの草創期に本格的に関わり始め、チャールズ・ブロンソンの「マンダム」、ソフィア・ローレン、カトリーヌ・ドヌーヴなど外国人スターを多数起用、その数は2000本を超える。1977年「HOUSE/ハウス」で商業映画にも進出。同年の「瞳の中の訪問者」とともに“ブルーリボン新人賞”を受賞。故郷で撮影された「転校生」(82)「時をかける少女」(83)「さびしんぼう」(85)は“尾道三部作”と称され親しまれている。「青春デンデケデケデケ」(92)で“平成4年度文化庁優秀映画作品賞”、東日本大震災を受けた「この空の花―長岡花火物語」(11)ではTAMA映画賞・最優秀作品賞ほか多くの賞を受賞。現在、尚美学園大学大学院教授、倉敷芸術科学大学客員教授、長岡造形大学客員教授を務める。

小林 亜星 氏

<選考理由>

「レナウンワンサカ娘」「レナウン・イエイエ」などパンチの効いたCMソングは、「CM元禄」と呼ばれた1970年代初頭のテレビの隆盛と日本経済の高度成長を告げるラッパでもあった。彼のメロディは親しみやすく、西欧的なものから日本的なものまで幅広く、多くの名作が残されている。間違いなくCM音楽の巨人のひとりである。

<プロフィール>

1932年8月11日東京生まれ。1955年慶応義塾大学経済学部卒。作曲を服部正氏に師事。1961年のレナウン「ワンサカ娘」「イエイエ」をはじめ、サントリー「オールド」、明治製菓「チェルシー」、ブリヂストン「どこまでも行こう」、日立「この木なんの木」など、次々とヒットCMを作曲。他に、ドラマ音楽、歌謡曲、ポップス、アニメの音楽を作曲。1972年、ピンポンパン体操が200万枚を超す大ヒット、レコード大賞童謡賞を受賞。1974年には巨体を買われて、向田邦子作のTVドラマ「寺内貫太郎一家」に主演、大好評を得る。以来、作詞・作曲、タレントの両面で活躍する。古賀賞、中山晋平賞、ギャラクシー賞、1976年に都はるみ「北の宿から」でレコード大賞受賞。

故・高杉 治朗 氏

<選考理由>

杉山登志と同じ「日天」の中心ディレクターであった。「CMランド」設立後、グラフィックデザインのアートディレクターやコピーライターたちと組んでシャープで新鮮な映像をつくり出した。「パルコ」や「サントリー」の一連のCMで、前衛的な若者たちを魅了した。CMよりもむしろデザイン界の賞が多い。そうは言いながらおどけて楽しい「おやつはカール」の名作もまた高杉治朗である。

<プロフィール>

1934年7月15日東京生まれ。1959年東京藝術大学美術学部卒。同年、フジテレビ開局と共に美術部嘱託。翌年退職。その後3年グラフィックデザイナーとして活動。1964年CM制作会社の日本天然色映画に入社、テレビCMディレクターになる。1975年CMランドを設立。1991年退社、高杉治朗事務所設立。素朴で完成度が高い作品は高杉流とよばれる。クリオ賞、ACC賞、東京ADC会員最高賞、日本宣伝賞・山名賞など受賞。2013年6月逝去。

【第3回クリエイターズ殿堂 選考委員】

選考委員長
小田桐昭
選考委員
岡田髙治、坂田耕、杉山恒太郎、永田圭司、宮崎晋