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TOP > ACCの活動 > イベント > 2016 カンヌライオンズ報告会 ~フイルム部門をどこよりも早く、深く~ 開催レポート

シルバー候補だったのが、ディスカッションを経てゴールドにあがったもの

SCA「BLOOD」
これをアンダーアーマーやナイキが作っても賞は取れないと思うんですけど、生理用品のブランドが挑戦するというのは新しい。そのチャレンジを称賛しようということでゴールド受賞に至りました。
LOTERIAS Y APUESTAS DEL ESTADO「JUSINO」
クラフトとしても物語としてもゴールドが正当という意見と、このブランドがいつもやっているテーマで新しくないという意見で議論になりました。最終的に世界中でこれだけシェアされていてフイルムとしての力があるものに、ゴールドをあげないなんて恥ずかしいという意見の人が多くなって、ゴールドに。

グランプリ候補となった2作品。

VOLVO TRUCKS「LOOK WHO'S DRIVING」
小さい子に車を運転させるというタブーをアイデアの力でフイルムに定着させているところと、きちんと実証広告になっているというアイデアの力が評価されてグランプリ候補となりました。
OLD SPICE「ROCKET CAR」「WHALE」
オンラインで膨大な作品を審査するプレジャッジの時から、“限界に挑戦する人々の一生を応援する真面目でシリアスな”トーンのCMが山のようにあり、正直みんなちょっとうんざりしていた中で、またOLD SPICEが新しい手法を見つけたねと。みんな大好きで大笑いしながら見ていました。

グランプリ作品

HARVEY NICHOLS「SHOPLIFTERS」
アイデアの卓越さと、高級百貨店がこういうチャレンジをするということと、最後「まさかポイント会員アプリに落ちるとは」という転換の鮮やかさと、すべてが新しくて。アニメーションや音楽のセンスの良さも含めて絶賛されました。2014年にカンヌグランプリをとりまくった「Sorry, I Spent It On Myself」をつくったadam&eveDDBという同じエージェンシーと同じクライアントでチャレンジングな企画を続けられているのは、かなり高いところでミッションをクライアントと握って、クリエイティブとして信頼されて任されているんだなと。是非どういうゴールの共有の仕方をしているのか聞いてみたいなと思います。

ゴールドから惜しくも落ちたシルバー受賞作。

NISSAN NORTH AMERICA「SHOULDERS OF GIANTS」
競合他社に花を贈るという新しいアプローチであることが褒められてました。
ストーリーテリングがちょっと弱いということでゴールドには至らず。 
HEINEKEN MEXICO「GENDER VIOLENCE」
メキシコのビール会社の広告ですが、「飲まないでいい」と顧客に言い切る勇気が素晴らしい、新しい。
ただ、これも物語がもっと面白いモノにできたのではないかと。ちょっとストレートすぎるねと。
DIXONS CARPHONE「SPARE THE ACT-LAPTOP」
すごくおもしろいけど、ハーヴェイニコルがまさに同じアプローチで「GIFT FACE」というのを今年出していて、若干かぶってしまった。
また内容は素晴らしいが2014年のハーヴェイニコルにヒントがある気もして、オリジナルなのかというところで少しだけ点が下がってしまったのかなと。
JOHN LEWIS「THE MAN ON THE MOON」
これもゴールドにしなくていいのかという議論はあったのですが、物語が、脚本がちょっと甘い。
毎年やっていることなので、どんどんハードルも高くなっている。
S7 AIRLINES「OK GO-UPSIDE DOWN & INSIDE OUT」
ロシアの航空会社に協力してもらってこういうミュージックビデオを撮ったということで、Branded content & Entertainmentのカテゴリーで受賞していました。

物語がよかったシリーズをシルバーから。

UNIVERSITY OF WESTERN SYDNEY「DENG ADUT」
ストーリーも実際の話でグッとくるんですけど、引き離されたお母さんが最後に出てくる構成の見事さ。ストーリーテリングの見事さ、音楽の素晴らしさが評価されました。
CARE NORWAY「DEARDADDY」
DEAR DADDYという語り掛けで、すべてのお父さんと、いつかお父さんになるであろうすべての男性に語り掛けるというアプローチが見事。本音で語る、ナレーションの中身もすばらしい。
DAVID DELFIN「FASHION TO BE FREE」
ファッションブランドがこういうアプローチをするのがチャレンジングで新しいねということで評価されました。
NIKE「LAST」
マラソンの一番最後を走る人に注目しているのが新しい。ただ、昨年の自社の「FIND YOUR GREATNESS」にアプローチが似ているせいか、ゴールドには届きませんでした。